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Posted by チェスト at

2009年07月08日

恋愛




Kagoshima, mai 2009

氷柱(つらら)の虹がとほくけぶり。
無数の槍に。
そして変幻して胸あばれ。
白く灼け肉喰らひたい。
しづかな夜が。
或る夕暮れのあとにきた。

  アンドロメダの丘のふもとに寝てゐた天馬は。月の光の投網におどろき。突然前脚をたかくあげて
  大空間にとびあがった。

或る夕暮にどうしてみたか。
どうしてみたかは知りはしない。
稲妻のやうにからだのなかはあかるくなり。
術(すべ)ないあけくれを。
しづかな天の森のくらした。

時間は恋愛のまはりに休み。
時間は地球を走ってゐた。

草野心平「恋愛」in『草野心平詩集』(『絶景』)
  
タグ :草野心平


Posted by Nomade at 23:47Comments(0)