2010年09月08日
明治
Sakamoto, juillet 2010
明治は激動の時代であった。明治人は現代人よりもある意味で多忙であったはずだ。明治末期に日本では近代の感性が形成され，それはいくつかの激震を経ても現代人のなかに抜きがたく残っている。われわれの悩みの大半をすでに明治人は味わっている。つまりほとんど（その本質的な部分では少しも）新しくない。それを知らないのはただ不勉強のゆえである〔…〕
関川夏央 谷川ジロー『『坊ちゃん』の時代』
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