2010年06月03日

商品としての真心

商品としての真心


Miyanoura, mai 2010


 多くの場合サービス業で求められるのは,深層演技である。感情労働は,サービスの受け手には一度きりのことでも,サービスする側にとっては繰り返しの業務である。一所懸命真心を込めて接客しても,邪見に扱われることもあろう。繰り返しの業務において,真心を込めたサービスは,サービスする側に多くの負担を強いるものなのだ。負担が過ぎると心身ともに疲れ果て,燃え尽きてしまうことがある。これを「バーンアウト」(燃え尽き)と呼ぶ。燃え尽きを避けるために表層演技に切り替えようとしても,かえって自分がロボットのように感じられたり,罪悪感を覚えたりして,精神的な負担が募るケースは少なくない。


現代位相研究所編『フシギなくらい見えてくる!本当に分かる社会学』



Posted by Nomade at 10:12│Comments(2)
この記事へのコメント
はじめまして^^

足跡から訪問しました。ありがとうございます。
お陰さまで 素敵な詩・写真の数々と出会えました。
バーンアウト わかるような気がします。私もたまに^^; いや よくあります。
サービス業なので 自分のケアに日々努めています。
なにか メッセージを戴いた気がします。
有難うございました。♡

 
Posted by 空 at 2010年06月05日 12:00
こちらこそ,ご訪問ありがとうございます。
殺風景なブログですが,何かを感じて頂けたのであれば大変に嬉しいです。
最近,パソコンを開くことが少なくお返事するのが遅れてしまいました。申し訳ございません。
今後とも,できるだけ定期的に更新して参りますので,どうぞSTUDIO PHOTOS CONTRE TEXTEをご贔屓に。
Posted by Nomade at 2010年06月12日 14:04
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    コメント(2)