2010年04月13日

子供ら

子供ら


Yamato, mai 2009


山々は他人行儀に行間を狭め
自らそっと閉じていく
それから
親のない子供らを次々と
次々としずかにうむのである
山々の子供らは(どのこでさえ)
みけんに小さなひかりをうみこまれ
煮つめられたようなひとみをして
ちらかるように
こぼれるように
世界へとけ出していけばよい


小池昌代「山響」(抜粋)in『小池昌代詩集』(『青果祭』)


タグ :小池昌代


Posted by Nomade at 14:42│Comments(0)
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