2009年12月18日

落陽

落陽


Aso, septembre 2007


「行行子の挽歌のなかで」

ああ。
沈む。
血の日輪が。
ふるへながら。

城壁の。
凸凹の歯ぐきをみたし。
血みどろが。

ふるへながら。
ああ。
しずむ。


草野心平「行行子の挽歌のなかで」in『草野心平詩集』(『日本砂漠』)


タグ :草野心平


Posted by Nomade at 21:54│Comments(0)
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