2009年01月07日
淵源の愛
Kagoshima, juin 2008
欣求も,嘆も,氾濫も,静止も
ただ,無終無始の長い放浪である。
生命とはかかる中性な水の感情,
……憂鬱な波紋の上の波紋である。
あはれあれ,松樹林彷徨ふ冬の陽の淋しいランプ。
灰色の岩礁に,感情はすべて死にはてた。
そのとき,私は孤(ひとり),松籟により,
愛執と別離の淵源の愛をきく。
金子光晴「水の放浪」in『金子光晴詩集』
Posted by Nomade at 15:07│Comments(2)
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
今年も斬新な視点の写真を楽しみにいたします。
久しぶりに金子光晴の詩を手元に置いて読み返してます。
今年も斬新な視点の写真を楽しみにいたします。
久しぶりに金子光晴の詩を手元に置いて読み返してます。
Posted by バラ色の雲 at 2009年01月20日 15:27
―バラ色の雲さま
あけましておめでとうございます。そして遅ればせながら,パソコン復活おめでとうございます。
そして, こちらこそどうぞよろしくお願い申し上げます。
写真はすべて職場からの借り物カメラ(しかも幼稚園児のお年玉の総額にも満たないような値段です)で撮っているのですが,喜んで頂ければ本当に嬉しいです。
金子光晴,いいですね。 独特の感性/官能があって,しかもそれが揺るぎない教養に支えられていて... ご訪問ありがとうございました。
あけましておめでとうございます。そして遅ればせながら,パソコン復活おめでとうございます。
そして, こちらこそどうぞよろしくお願い申し上げます。
写真はすべて職場からの借り物カメラ(しかも幼稚園児のお年玉の総額にも満たないような値段です)で撮っているのですが,喜んで頂ければ本当に嬉しいです。
金子光晴,いいですね。 独特の感性/官能があって,しかもそれが揺るぎない教養に支えられていて... ご訪問ありがとうございました。
Posted by Nomade at 2009年01月21日 10:17