2008年12月15日

お礼

お礼


Kuju, mai 2008

こころのありたけをかけて
酬いられたことが 幾度あったろう
それは ほんのかぞえるほど

ただ 植えてあげた
ということだけなのに
お水も忘れがちだったのに
庭のシドミが
この春つけて見せてくれた
たくさんの たくさんの たくさんの
蕾!

とても
いちどにはお礼が言いきれなくて
わたくしは どもってしまう

新川和江「お礼」in『新川和江詩集』


タグ :新川和江


Posted by Nomade at 21:25│Comments(0)
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