Nomade
2009年01月07日 15:07
欣求も,嘆も,氾濫も,静止も ただ,無終無始の長い放浪である。 生命とはかかる中性な水の感情, ……憂鬱な波紋の上の波紋である。 あはれあれ,松樹林彷徨ふ冬の陽の淋しいランプ。 灰色の岩礁に,感情はすべて死にはてた。 そのとき,私は孤(ひとり),松籟により, 愛執と別離の淵源の愛をきく。